ジャボチカバ

JABOTICABA
学名 Myrciaria cauliflora O.Berg.



ジャボチカバはブラジル南部原産のフトモモ科の果物です。
  樹高3〜10mの小高木で幹や枝から直接白い花を咲かせ、直接2cm大の実がなります。
  ライチに似た熱帯性の芳香と弱冠の酸味と強い甘味があります。
実は地際からも幹に直接生えますので小さなお子様でも手が届きやすく、収穫体験が楽しめます。 

  ジャボチカバ苗販売ページはこちらです 

 

 

【ジャボチカバの実】


ジャボチカバの実
温室内にて撮影
2005・1.7


果肉は半透明の白で水分をたっぷり含んでいます。


完熟した後、更に数日過ぎたジャボチカバ。皮に皺がよっています。
  
皮を剥くと果肉の外側がワイン色になっています。(写真右)
食べられないことはありませんが、発酵しかけたブドウのような味です。
収穫の時期を少し外してしまうと価値が下がるという欠点があります。



【ジャボチカバの花】


2006.6

2003.5
花が満開時のジャボチカバ。
ほのかに甘い香りが漂います。
ジャボチカバの開花のアップです。
実が若いうちは緑色をしています。


ジャボチカバの花のアップ

【ジャボチカバの樹】


 
ハウス内のジャボチカバ全体の様子。(平成16年4月)


・・・ジャボチカバ狩りの様子。特に子どもが喜びます。



恐るべしジャボチカバのパワー!
地上に出た根に花が咲きました。

1本の樹で同時に4色楽しめます。2009.6.5

【ジャボチカバの葉の特徴】

日本で流通している小葉系・大葉系・中葉系のジャボチカバのサイズと形状。
個体の栄養状態により、葉のサイズと形状はかなり変化します。
葉は対生で単葉。
画像の葉は栄養状態が良い場合です。


ジャボチカバの成分分析100g中(種子を除いた果実全体)

 ビタミンc          27mg
 全ポリフェノール         410mg 
            財団法人食品環境検査協会(清水事業所)調べ


【ジャボチカバの育て方】



ジャボチカバを育ててみよう!

(ジャボチカバ苗販売ページはこちらです。)


 ■品種
  日本では四季なり性の四季なりジャボチカバ(=大葉系)と年1回収穫できる小葉系ジャボチカバの2種類がよく売られています。
  その他に実がピンポン玉大になるアッスーやアッスーワンといった大玉系品種もあります。

 ■糖度 完熟したジャボチカバは糖度が20度を超えることもありますが、普通は16〜18度くらいです。
  
 ■ 栽培
   ・アブラムシ、カイガラムシ、ヨコバイなどがつくことがありますが、基本的に無農薬で育てることができます。
   

<増やし方> 種を蒔いて苗を作ります。(結実まで四季なりは5年以上、小葉系は8年以上かかります)

<用土> 弱酸性の粗めので水はけのよい土を好みます。最近売られている黒くて細かてフワフワの園芸用土(花用、野菜用など)はジャボチカバには合いません。下記を参考にジャボチカバ用の土を作って下さい。

  ・小粒赤玉土 50%くらい ・鹿沼土20〜30% ・バーク堆肥20〜30%

  ※市販の腐葉土や牛糞堆肥は使わないで下さい。

<水やり> 土が乾燥しないようにします。夏場はとくに気を付けて下さい。

<置き場所> 半耐寒性ですが、霜や寒風に当たると葉が傷んだり枝が枯れ込んだりする場合があります。12〜4月は室内で管理した方が安全です。暖地では軒下でも越冬可能ですが、露天では枯れる可能性が高いです。

<肥料> 春から秋の間に果樹用(野菜用、園芸用でも可)の配合肥料または化成肥料を数回に分け少しずつ与えて下さい。

窒素・リン酸・カリ成分が5・5・5〜10・10・10程度のものがおすすめです。


<植えかえ> 根詰まりにはわりと強いので、木の大きさに対して小さめの鉢で栽培できます。春〜秋に根をほぐさない(根鉢を崩さない)ようにして一回り大きい鉢に植え替えます。植え替えは3〜5年に一度くらいの頻度でかまいません。         

<病害虫> アブラムシ、カイガラムシがつくことがあります。日本での登録農薬はありませんので(2005.3現在)見つけ次第手やブラシでこすって取り除いて下さい。

<葉先が茶色になる>
   
ジャボチカバの特性として古い葉の先が
画像のように茶色くなり枯れたような外観になることがあります。
西川農園ではこのような茶色の葉の症状が出たとしても

@登録農薬がないこと。
A成長期には綺麗な新芽が出て開花・結実には差し障りがないこと。
以上2点の理由でこのような葉がついている苗でも、
木全体できれいな葉の方が多い場合は販売用にまわしています。


なるべくきれいな葉がついた苗を送っていますが、
鉢内が乾燥しすぎたりすると症状が出やすいので、
土壌が乾燥しないように注意して栽培してあげて下さい。

   


【ジャボチカバを使ったスィートの紹介】
ジャボチカバジャム

2004.11.12

ジャボチカバのバトン












ジャボチカバのアイスクリーム


参考文献・リンク

図説 熱帯の果樹 養賢堂 岩佐俊吉著
熱帯の有用果実 トンボ出版 土橋豊著
図説世界のくだもの366日事典 講談社+α文庫 天野秀二著

http://www.fruitlovers.com/
・ハワイで熱帯果樹の苗を販売しているナーサリーです。種の販売は日本語の解説があります。
fg.org/pubs/ff/jaboticaba.html
・California Rare Fruit Growersのページ。ジャボチカバの品種や栽培法が詳しく載っています。           
http://www.hort.purdue.edu/newcrop/morton/jaboticabas.html
・ アメリカ インディアナ州のPurdue Universityによるオフィシャルウエブページより。実の切断面の画像、成分表がご覧になれます。
http://www.geocities.co.jp/PowderRoom/4514/jaboticaba.html
・熱帯果樹の栽培に詳しいネコガタメ氏のジャボチカバページ 
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/jabotikaba.html 
・ジャボチカバの花の写真がご覧になれます。

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